徳島の中小企業に財務コンサルティングが必要な理由|税理士・中小企業診断士が解説

「税金の計算はしてくれるけど、経営の相談はできない」
「顧問税理士はいるけど、税金の計算しかしてくれない。経営のことや資金繰りのことは聞いてもノータッチ。相談できる相手がいない」
こうした声を、経営者の方からよくいただきます。
これは顧問税理士に問題があるわけではありません。税務顧問の本来の役割は、決算書を正確に作成し、税務申告を行うこと。いわば「過去の数字」を確定させる仕事です。一方、「これから先どうすればいいか」「今の借入金は適正なのか」「利益を出すには売上がどれくらい必要か」といった問いに答えるのは、税務顧問とは別の専門領域です。
この違いについては「財務コンサルティングと税務顧問の違いとは?徳島の税理士・中小企業診断士が解説」で詳しく解説しています。
問題は、この「経営の数字を一緒に考えてくれる専門家」がいないまま、重要な経営判断をひとりで行っている経営者が非常に多いということです。
財務コンサルティングの役割 ―「数字で未来を考える」こと
利益を出すために売上はいくら必要か?
財務コンサルティングでは、たとえばこんな問いを経営者と一緒に考えていきます。
- 借入金を返済していくために、売上高はいくら必要か
- 値上げを何%すれば、利益はどう変わるか
- 利益率を何%改善すれば、今より少ない売上でも十分に返済できるか
- 人を1人採用するためには、売上をいくら増やす必要があるか
こうした問いに対して、実際の数字を使いながらシミュレーションを行い、経営者と対話を重ねていきます。
すると、社長の頭の中にさまざまなアイデアが生まれてきます。「この取引先に値上げ交渉してみよう」「この商品はもう少し利益率を上げられるかもしれない」「人を増やすのは来期からにしよう」。数字の裏付けがあるからこそ、具体的な行動につながるのです。
こうした体験をしたことがない経営者は非常に多く、初めて受けた方から「こんなことができるんですか」と驚きや感動の声をいただくことがよくあります。
打ち手を考えるのは社長、それを数字にするのが私たちの役割
ここで大切なことをお伝えしておきます。
財務コンサルティングは、「こうすれば儲かりますよ」と業務上の指示を出すものではありません。
事業を良くするための打ち手を考えられるのは、その業界・その会社の業務を誰よりも知っている社長自身です。これは社長にしかできないことです。
一方、その打ち手を実行したら会社の利益や財務状態がどう変わるのか。これを数字のシミュレーションで見える化するのが、数字のプロである税理士・中小企業診断士の役割です。
つまり、社長が「こうしたい」を考え、私たちが「そうするとこうなります」を数字で示す。 この対話を繰り返すことで、経営判断に数字の裏付けが生まれます。
これはAIやツールでは代替できない
数字のシミュレーション自体は、今の時代AIやツールでもある程度は可能です。
しかし、経営者の事業への想い、現場の肌感覚、業界特有の事情、取引先との関係性。こうしたことを汲み取りながら、「じゃあこの数字を動かしたらどうなりますか?」「この前提で考えるとこうなりますよ」とリアルタイムで対話を深めていくのは、経営者と専門家が顔を突き合わせて初めてできることです。
財務コンサルティングの価値は、数字そのものよりも、数字を使って経営者と一緒に考えるプロセスにあります。
「コスト削減」だけでは会社は良くならない
削れる固定費はもう削っている
経営改善というと、「まず固定費を削減しましょう」「人件費を見直しましょう」という話がよく出てきます。
しかし、今の中小企業の経営者は、すでに削れる固定費はほとんど削り切っています。無駄な経費を放置したまま経営している方は、少なくとも私がお会いしてきた経営者の中にはほとんどいません。
むしろ成長の原動力を削っていないか?
それどころか、本来は削るべきでないものまで削ってしまっているケースがよくあります。
人件費、広告宣伝費、研修費用。これらは短期的に見ればコストですが、長期的に見れば会社の成長や回復の原動力です。
人件費を削れば人が離れ、採用も難しくなります。広告宣伝費を削れば新規の問い合わせが減ります。こうした「守りのコスト削減」が、かえって売上の減少を招き、経営をさらに苦しくしていることがあるのです。
視点を変える ― 値上げという選択肢
「値上げなんてできない」と感じる経営者は多いです。お客様が離れるのではないかという不安は当然あります。
しかし、ここで一度考えていただきたいことがあります。
今、原材料費・光熱費・人件費など、あらゆるコストが上がり続けています。この状況で価格を据え置くということは、物価上昇分だけ値引きをしているのと同じです。
しかも、値引きの怖さは「売上が減った分だけ利益が減る」のではない点にあります。たとえば利益率10%の会社が5%値引きすると、利益は半分になります。売上はほとんど変わっていないのに、利益だけが大きく減る。値段を据え置いているだけで、これと同じことが静かに起きているのです。
だからこそ、値上げは「攻め」ではなく「利益を守るための対策」でもあります。
とはいえ、一律に何%上げればいいという単純な話ではありません。「何%の値上げで利益はどう変わるのか」「どの商品・サービスから見直すべきか」を数字で検証したうえで判断する必要があります。この検証を経営者と一緒に行うのが、財務コンサルティングの役割です。
徳島の中小企業にこそ財務コンサルティングが必要な理由
徳島県は全国的にも人口減少が進んでいる地域です。市場が縮小していく中で、「今まで通りの売上を維持する」こと自体が年々難しくなっています。
だからこそ、売上が減っても利益を確保できる体質づくりが重要です。
値上げや利益率の改善に取り組む。借入金の返済計画を見直して資金繰りを安定させる。金融機関との関係を良好に保ち、必要なときにスムーズに資金調達できる体制を整える。
こうした取り組みを、経営者がひとりで抱える必要はありません。
当事務所では、税理士・中小企業診断士のダブルライセンスを活かし、経営の数字を一緒に考えるパートナーとして、徳島の中小企業の経営者をサポートしています。詳しくは「財務・経営コンサルティング」のページをご覧ください。
資金繰りの問題については「黒字なのに資金繰りが苦しい原因と対策|徳島の税理士・中小企業診断士が解説」でも詳しく解説しています。
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