財務コンサルティングと税務顧問の違いとは?徳島の税理士・中小企業診断士が解説

「顧問税理士はいるのに、なぜかお金のことが不安なまま」——そう感じている経営者の方は少なくありません。
実はその原因のひとつが、税務顧問と財務コンサルティングの役割の違いを理解していないことにあります。
この記事では、税理士・中小企業診断士のダブルライセンスを持つ筆者が、この2つの違いと、財務コンサルティングを活用するメリットをわかりやすく解説します。
「利益がいくらで、税金がいくらです」——それだけで満足できますか?
多くの経営者から、こんな声を聞きます。
「顧問税理士はいるんだけど、結果しか言ってくれない。利益がいくらで税金がいくら、それだけ。これからどうすればいいのかを一緒に考えてくれない。」
これは税理士を責めているわけではありません。税務顧問の本来の役割は「過去の数字を正確に申告すること」だからです。
しかし、経営者が本当に知りたいのは「過去の結果」だけではないはずです。
- 今のままいったら、数年後に会社はどうなっているのか
- 利益率が何%上がれば、経営はどう変わるのか
- 人件費を上げるためには、いくら稼げばいいのか
- 今の借入金は、来年・再来年にいくら返済しなければならないのか
これらの「未来の問い」に答えるのが、財務コンサルティングの役割です。
税務顧問と財務コンサルティングの違い

| 内容 | 税務顧問 | 財務コンサルティング |
|---|---|---|
| 主な目的 | 正確な税務申告・節税 | 経営の安定・成長支援 |
| 対象期間 | 過去(決算・申告) | 未来(計画・予測) |
| 主な内容 | 記帳・決算・税務申告 | 資金繰り・経営計画・融資支援 |
| アウトプット | 申告書・決算書 | 事業計画書・資金繰り表 |
| 金融機関対応 | 限定的 | 積極的にサポート |
どちらが重要かではなく、両方が揃って初めて経営が安定します。
「自分の会社の借入金、10年後までいくら返済するか知っていますか?」

少し驚くかもしれませんが、毎年の借入金返済額を正確に把握していない経営者は少なくありません。
「借入金があることはわかっている。でも今年・来年・再来年と、年間でいくら返済しているのかは……よくわからない」
財務コンサルティングでは、まず現在の借入金の全体像を整理することからスタートします。
当事務所では、今後10年間の借入金返済額を年ごとに一覧化した返済予定表を作成します。「来年いくら返済するか」だけでなく、「5年後・10年後にどうなるか」まで見える化することで、設備投資や採用のタイミングを数字で判断できるようになります。
これを見た経営者から「こんな先まで見えるのか」「こんなに返していたのか」と驚かれることが多いです。
また、「決算は黒字なのに、なぜかお金が残らない」という悩みを持つ経営者も多くいらっしゃいます。この原因として最も多いのが、借入金の年間返済額が大きすぎることです。この点については「黒字なのに資金繰りが苦しい原因と対策|徳島の税理士・中小企業診断士が解説」で詳しく解説しています。
財務コンサルティングで解決できる3つの課題

① 資金繰りの「見える化」と安定化
財務コンサルティングでは、1年分の資金繰りを月ごとに予測する資金繰り表を作成します。「来月末の預金残高がいくらになるか」が事前にわかれば、資金不足になる前に手を打てます。
② 金融機関目線での財務診断(5Focusreport)
当事務所では、金融機関目線での財務診断レポート「5Focusreport」を活用した分析を行っています。このレポートでは以下のことがわかります。
- 信用格付けランク:金融機関からSランク〜Eランクでどう評価されているか
- 同業他社との比較:自社の財務状況が業界内でどの位置にあるか
- 債務償還年数・自己資本比率:金融機関が融資判断で必ずチェックする指標
「うちの借入金は多いのか少ないのか」——経営者が気になりながらも聞けずにいることを、客観的なデータで明らかにします。
③ 未来の数字を一緒に考える
財務コンサルティングの真価は、「今後どうすべきか」を一緒に考えることにあります。
- 「今のまま進むと3年後の資金繰りはこうなります」
- 「利益率を2%改善すれば、年間○○万円の余裕が生まれます」
- 「従業員の給与を上げるためには、売上をあと○○万円増やす必要があります」
税理士×中小企業診断士に依頼するメリット
財務コンサルティングを提供している専門家には、中小企業診断士・経営コンサルタント・銀行OBなど様々な人がいます。その中で、税理士の資格も持つ中小企業診断士に依頼する最大のメリットは「財務数字と経営判断を同時に見られること」です。

試算表の正確性を担保できるのは税理士だけ
中小企業診断士や銀行OBが財務コンサルティングを行う場合、試算表の数字は「正しいもの」として分析を進めます。しかし実際には、試算表に誤りや違和感が潜んでいるケースは少なくありません。
税理士は試算表を一から積み上げて作る専門家です。そのため数字の違和感に非常に敏感で、必要であれば総勘定元帳まで遡って数字を確認・補正することもできます。
「正しい数字」を前提にした財務分析でなければ、経営判断を誤るリスクがあります。税理士資格を持つ中小企業診断士が財務コンサルティングを行う最大の理由のひとつが、ここにあります。
また、当事務所では社会保険労務士も在籍しているため、採用・賃上げなど人件費に関わる経営判断も含めてワンストップで相談できます。
徳島の中小企業に財務コンサルティングが必要な理由
徳島県の中小企業を取り巻く経営環境は年々厳しさを増しています。人口減少による市場縮小、後継者問題、原材料・人件費の上昇——こうした課題に対応するためには、「今の税務を正確にこなすだけ」では不十分です。
5年後・10年後を見据えた事業計画を持ち、金融機関と良好な関係を築き、適切なタイミングで資金調達できる体制を整えること。これが徳島の中小企業経営者に今最も必要なことだと考えています。
よくある質問
Q. 現在の顧問税理士を変えなくても依頼できますか?
はい、可能です。セカンドオピニオンとしてのご利用も歓迎しています。
Q. どんな規模の会社が対象ですか?
主に年商3,000万円〜2億円程度の中小企業を対象としていますが、規模にかかわらずご相談ください。
Q. 税務顧問と財務コンサルティングを同時に依頼できますか?
はい、セットでご提供することも可能です。一体的にサポートすることで、より精度の高い経営判断が可能になります。
まとめ
- 税務顧問→過去の数字を正確に申告する
- 財務コンサルティング→未来の数字をどう作るかを一緒に考える
当事務所では、税理士・中小企業診断士のダブルライセンスを活かし、税務と経営の両面から徳島の中小企業経営者をサポートしています。初回30分は無料でご相談いただけますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
